下のアイコンから本書より抜粋した日本語版オープンコンテント(PDF)をダウンロードできます。

面つけはしてありますので、表裏で印刷して、折ることで、折本(折丁)を作ることができます。

ぜひ「オープンな」本をお楽しみください。

 

なお、データはクリエイティブ・コモンズ(表示 - 非営利 - 継承 3.0 非移植)ライセンスの下でライセンスされています。

 

 

 

 

 

 

 

本書はどのようにしてオープン化されたか?

私たち訳者チームは今回、出版社であるオライリー・ジャパンとの協働で、大量生産プロダクトでもある「書籍の生産工程」の一部を開示し、それこそを共有してみたいと考えた。この本もそうなのだが、実は書籍はページ数が16の倍数と決まっている。なぜだかご存じだろうか。8ページ分ずつをレイアウトし、大きな紙1枚の両面に16ページ分を刷るからなのである。印刷した紙を折り込んで束ね、背を糊付けして周囲を切り揃えると、本が完成する。書籍というプロダクトの材料を無駄なく使ってきれいに製本するための「デザインの知恵」である。このことを私は拙著『FabLife』を執筆したときまで知らなかった。知ったときは目から鱗が落ちた。

 

今回、日本語版に合わせて私たちが制作した部分を、すべてこの「16 ページ1枚分」の形式で(opendesignnow.jp)に公開してある。ぜひこれをポスターとして壁に貼ったり、実際に印刷して切ってみてもらいたいと思う。その行為を通じて、書籍を生産するプロセスに込められた創造性に思いを馳せてみてもらえれば本望である。そうやって手間暇をかけて汗をかく作業が、読者ひとりひとりの創造性を刺激する体験であればなおうれしい。

 

 

——「おわりに」より抜粋——

 

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